こんにちは。
暑い日が続きますが、入梅前の晴れ間に見える空の色は水分をたくさん含んでいるかのような淡い水色ですね。
目黒通り沿いの銀杏も徐々に葉を茂らせ、さわさわと風に揺れて楽しそうです。
さて、そんな季節、にわかに文章を書いてみたくなったのでありまして、なぜかというとそれはタイトルにあるようについに憧れのリシアンサスを仕入れることができたから、でございます。
リシアンサスと格好良く言いましたが、トルコキキョウのことです。
バラやチューリップのようにトルコキキョウもお花屋さんでは割とメジャーなのでご存知の方も多いはず。
最近では品種改良が進み、驚くほど美しい花を咲かせるものがあり、持ちもいいので人気のお花です。
このトルコキキョウは本当はトルコ生まれではありません。キキョウでもありません。
北米原産ですし、リンドウの仲間です。
蕾のかたちがトルコの人がかぶるターバンに似ているから、花のかたちがキキョウに似ているから、という何とも適当な?直感的な?命名をされてしまったお花なのです。
でも、洋名のリシアンサスに言い換えてみると何だか気品ある雰囲気が漂ってきませんか?
アトリエでも普段はトルコキキョウと言っていますが、今回はリシアンサス。
だって何と言っても“憧れ”ですもの!

やれやれ、前置きが長くなってしまいました。
ご紹介したいのは、リシアンサス『NFライトラビリンス』というお花です。
フリル咲の大輪のお花は、淡いライラック〜ホワイトのほのかなグラデーションが美しく、うっとりと見惚れてしまうほどです。
優しく女性的だけれども、凛としていて華やかであり、お砂糖菓子のように甘い雰囲気も持っている。
どこから見ても非の打ち所が見つからない完璧なる美。
長野県は千曲の巨匠がつくりだす芸術的なリシアンサス。
遡ること数年前、まだお花屋さん休眠中(別の仕事していた時期)に巨匠のリシアンサスを知りました。
ほんの偶然的な出会いでしたが圧倒的な美しさに目を奪われたことは忘れられません。
自分のアトリエにお迎えすることができて幸せだなぁ。
巨匠のリシアンサスの出回り時期はほんのひと月。本当に貴重なお花です。
5輪ほどの大輪の花をつけてもなお、しっかりとまっすぐな茎。暑さにも負けない強靭さをアピールしているかのようです。
リシアンサスの水揚げは手折り(水折り)が一般的。
お水の中でバキッとやるのですが、このリシアンサスは「バッキン!」という感じでした。
もちろん、すごくいい音もしましたよ。
花持ちは2週間〜3週間とのこと。この時期のお花としては異例の優等生っぷりです。
枝ものなの?と思ってしまいます。
アトリエではめずらしく高価な商品なのですが、その価値はプライスレスでございます(笑)
わずかな数の入荷なので、ご興味ありましたらぜひ見に来てくださいね!

リシアンサスは北米から日本に伝わり、日本で品種改良が進んだお花です。
現在では何百もの品種が作出され、和洋問わずどんなシーンにも重宝されています。
旬の時期は夏。暑い時期にしっかりと長持ちさせられるのはそれはもう、魅力としか言いようがありません。

いやはや、文章って難しいですね。
また機会があれば徒然に書いてみたいと思います。
では、また☺︎